千鳥ヶ淵研究室

第392回◆年間休日の最低ラインは?◆

 

◆年間休日の最低ラインは?◆

Q.人事担当者です。
自社の業務が繁忙となり、年間休日日数の見直しを図っています。
年間休日は何日以上設けなければならないのでしょうか。


A.結論として、年間休日の最低ラインは105日とされています。
(1日の所定労働時間が8時間の場合)

理由を解説すると、労働基準法32条では
労働者の1週間の労働時間は40時間以内までと定められています。
その為、年間の労働時間の上限は40時間×52週=2,080時間となり
これは年間の労働日数に直すと「260日」となります。
年間の総日数から労働日数を引いた日数が年間休日となるので、
年間休日は「105日以上」与えなければならないことが分かります。

他方で、労働基準法35条では、「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1日の休日を与えなければならない」と規定されていますので、
この条文だけを根拠にして、週に1回の休日があれば年間休日が80日ほどであっても問題はないと判断してしまうと、
労働基準法の違反になってしまうので注意が必要です。

※本文章は2024年4月に寄稿しています


労務管理に関するトータル的なリーガルサービスをご提供!

労務顧問サービス

https://www.kobayashiroumu.jp/

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP