父へ

こんにちは。いがらしです。
今回は、私の父についてブログを投稿します。

私の父は、今年66歳になりました。
郵便局の職員として、正社員で35年ほど勤めており、
60歳の定年後、65歳まで再雇用で契約社員として勤めていました。
本人は70歳まで働く予定でした。

70歳まで働きたいですか?と上司に聞かれていたため、
本人は働くことを希望していたようですが、
2月26日、3月いっぱいで契約満了になり、継続はできないと伝えられました。

もともと父とは、一緒に住んでいるものの、
ほとんど会話をしてこない人生でした。
何かあれば、母を通じ、お互いやり取りをしていました。

私の家族は、父、母、姉、私、(猫)という構成です。

元々、郵便局員は公務員だったため、
子供のころは、正直お金には困らない生活をしていたと思います。
あまり記憶にはないですが、子供のころ、あれが欲しい、これが欲しいと
わがままを言っても、なんでも買ってもらえたと思います。

しかし、郵政民営化により、生活が大きく変わりました。
ざっくりですが、公務員時代にもらっていた給料から、
半分以上減額となったようです。(当時は知りませんでした。)

それでも父は、私たち子供には文句は言わず、
そのまま頑張って勤めていたようです。

私が社会人となり、遠方で一人暮らしを始め、
さらに関わりはなくなりましたが、
私が病気になり手術、入院をしなくてはならなくなった時、
毎日母を連れ、高速で1時間かけお見舞いに来てくれました。
その時も父とは会話はしていません。

それから転職をし、実家に帰ることになりましたが、
そこからもやはり会話はありませんでした。

以前のブログに投稿しましたが、昨年猫を家族に迎えました。
最初はあまり乗り気ではなかったようですが、今では溺愛しています。
今考えてみれば、久しぶりに癒しの存在ができたのではないかと感じます。

猫を飼い始め、父と少しずつ会話をするようになりました。
今日は猫がちゃんとご飯を食べた、猫にかまれた、
くだらないですが、久しぶりに会話したように思います。

退職日が決まり、父が、自分の本音を少しずつ話すようになりました。
公務員の給与をずっともらえるとして家を建て、ローンを組んでいたが、
給料が減り、生活が苦しかったが、貯金でなんとか生活をしていた。
70歳までのローンなので、どうしても払う必要がある。
だから職探しをしなくてはいけない。

60歳を超え、若い人が増える環境にいる中で、
若い人にこき使われることが多くなり、
正直むかついていた。でも生活のためにプライドを捨てて働いていた。
正直辞めたかったが、辞めれなかった。
なので、高年齢求職者給付金がもらえる間は少し休ませてほしいと。

この年になり、初めてまともな会話をして、
こんな思いで働いていたんだと衝撃を受けました。
かなりショックでした。

そこから、父に一緒に就職活動を手伝ってほしいとお願いされました。
まずは必要な書類を集めたり、履歴書をかいてみたりと
少しずつ準備をしています。

本当は私の給料だけで、家族みんなを養えればいいのですが、
なかなかそうもいかず、父には無理をさせてしまうことになります。

ただ父は、35年も同じ仕事をして飽き飽きしていたので、
他の業界で新しい仕事をしてみたいと前向きでした。

私にできることは微力かもしれませんが、私もしっかり働き、
家族を楽にさせてあげれたらいいなと考えるようになりました。

父よ!ありがとう!
私は頑張るよ!!
長生きして、毎日猫と遊んでくれ!(笑)